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Jan 06, 2006

Mike Oldfield 元ネタ#1 Tubular Bells

 数年前、シェーンという英語学校(ここはクィーンズ・イングリッシュを教える数少ない英語学校。教師も英国圏の人がほとんど。)に通っていた頃のこと。イギリス人教師に、「イギリス音楽が好きだ」と話したら、「BBCTVで"Later with Jools Holland"という、生演奏番組をやっている。これが最高でね。毎回すごいアーティストが数組出てきて司会のJools Hollandというピアニスト兼バンドリーダーとセッションをしたりするんだ。ロンドンに帰るたび見ている。東京で見られないのが残念だな。君もロンドンに行くときには、要チェック。」と、言われたことがある。その番組が、漸く国内でもスカパーや、デジタルCATVで見られるようになった。邦題は「ジュールズ倶楽部」。邦題には?だが、内容は充実している。(但し、アップトゥーデートでないことが残念だが...。11月にはDavid Grayも出演したようだ。)

MO1  昨年9月、Tubular Bells 3、発表直後(1998.10.20放送分)のMike Oldfieldがツアーバンドと共に出演していた頃の番組が放映されていた。まずオープニング時に、Tubular Bells1から"Part1 Final"(こんなタイトルがあったなんて、"TB2003"で初めて知った。)のダイジェストを当日出演者(Alvin Youngblood Hart,Natalie Merchant,Afghan Whigs,Fun Lovin' Criminals...)全 MO2員で演奏。Mikeはニコニコしながらチューブラーベルを叩いていた。Tubular Bells 3からは、5曲目"Serpent Dream"(邦題は何故か"シークレット・ドリーム")でスパニッシュ風アコースティックギター演奏を披露。

そして番組中間部、司会者Jools Hollandとのインタビューコーナーが今回 MO3の核心。内容は以下の通り。(※番組の字幕通りではない。)

Jools Holland(以下JH) : 今日のトークゲストはTubular Bells発表25周年のマイク・オールドフィールドです。ようこそ番組へ。.......(編集カットされている。そしていきなり)...ところでまずTubular Bells3の話ですが、(先程演奏し た)"Surpent Dream"(大蛇の夢)という曲ができるきっかけは?
Mike Oldfield(以下MO) : うーん。僕は蛇年生まれ(1953年5月15日)のせいか、7年ごとに脱皮し、なにか別のものに生まれ変わるんだ。それで、蛇が好きで、蛇の曲を作ってみたかった。イビサに住んでいた時、フラメンコギターを弾く仕事があった。(フラメンコなので)手拍子も叩いていた。タカタカタカタカっていう。
JH : あれ難しいよね。
MO : そう。あのころは夕食後に、よくフラメンコギターを延々弾いていた。チューニングをしていた時、ふと蛇の夢を思いついた。薄気味悪く始まり、最後にはギターをぐいっと食べ尽くす。蛇が音楽を丸飲みし、消化するんだ。喉から体の中にどんどん飲み込んでいく。
JH : イビサはどうだった?
MO : あ~~~っ。ものすごくスタミナが必要だね。僕の肝臓は「どうかお願いだから!!」って脱出したがっていたよ。
JH : 以前のことになるけど、お姉さんとディオを組んでいたね
MO5MO : ええ。
JH : 60年代のことだけれど、その後、Kevin Ayersと一緒になる。
MO : その通り。
JH : その当時のことを聞かせてくれないかな。
MO : 16歳の頃仕事を探していた。もともと僕はギタリストだったけれど、ベースの仕事を募集していたので、ベース奏者に転向した
JH : ところで、その後Richard Bransonが君の大成功した1stアルバムを手懸けた。
MO : そう。その通り。マナーハウス・スタジオ建設中の頃で、ヴァージン・レコードの創成期だった。あの毛深い男もまだ10代で、Kevinが持ってきたワインをがぶ飲みしていた。マナーハウスでデモテープを渡したら、気に入ってもらえたが、レコーディングはそれから1年後だった。ヒットするまでには更に1年かかり、Tubular Bells成功までには永い時間がかかったよ。
JH : あそこにチューブラーベルがあるけれど、あの楽器を最初に使うことになったのは?
MO6MO : それは、アビーロードスタジオだ。ビートルズが当時レコーディングしていた同じスタジオに、仕事がオフの日もKevinと一緒によく行った。レコーティング前の早い時間に着くと広いスタジオは楽器で埋め尽くされ、そこにチューブラーベルがあったんだ。どれどれ、と、楽器をいじり回した。ポーンとベルも鳴らした。それがきっかけだ。
JH : Tubular Bells発表25年目にパート3を発表。パート4や5、6の発表も今から楽しみです。
MO : (突然ピアノでTubular Bellsの最初のフレーズ(introduction)を弾く。ミラミシミソラミドミレミシドミシミ...)どう、これ弾ける?どう?どう?
JH : 君の曲じゃないか。誰だって知っているよ。どうして?
MO65MO : これはバッハのトッカータ(ミレミドミシミラミソミラミ...)(※トッカータとフーガニ短調BWV565)。ひっくり返してひいただけだよ。(ミラミシミソラミドミレミシドミシミ...)ほらね!
JH : エェッ、ホント?!全然気づかなかった!
MO : (得意げに右手を上げて、満面笑顔)
JH : すごいスクープだ。このプログラムは情報番組でもあるんだ。...有名なフレーズの元ネタも分かったし。もう一度みなさん、マイク・オールドフィールドでした。拍手を!音楽情報が満載の番組ですね!

MO8MO7この後、何組か演奏し、MikeはTubular Bells 3からエンディング曲"Far above the clouds"を演奏し、盛り上がって番組終了。

 あの名作Tubular Bellsのイントロは、J.S.Bachの誰でMO9MO85も知っている最も有名なオルガン曲「トッカータとフーガ」の中間部をモチーフにしていた。久しぶりにバッハのオルガン曲を聴いてみようと思った。

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