Jan 13, 2006

Easter Egg #1グラミー功労賞 Bowie,Clapton & Zeppelin DVD

 David Bowie(59歳) にGrammy2006で"Lifetime Achievement Award"(功労賞)が贈られるJB ことになったと、報じられた。Bowie以外にも、Eric Clapton(60歳)が他メンバー(Jack Bruce(62歳), Ginger Baker(66歳))の経済的救済のためテンポラリーで再結成した伝説のロックトリオ Cream 1938年(70年近く前!!)に僅か27歳で毒殺されたデルタブルースの先駆者Robert Johnson、カントリー・シンガー・ソングライターMerle Haggard(68歳)、黒人ソプラノ歌手Jessye EC1 Norman(60歳)、昨年末亡くなった黒人コメディアンRichard Pryor(享年65歳)に授賞式の前日2月7日に功労賞が渡される。
  このニュースを読んだとき、Bowieが功労賞?!!と一瞬思ったが、もうそんな歳だったんだなと思い返した。(1996年にRock and Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)入している)Bowie、Grammyは意外なことに1984年GB の"Let's Dance"以来何度かノミネートはされているものの、授賞したのは僅か1つ、それもBest Video賞のみ。Claptonは(2000年にRock and Roll Hall of Fame入)1993年の"Unplugged"で一度に6個獲得以来現在まで計16個授賞している。これまでの功労賞授賞者は昨年まで118組、Rock系では1971年のElvis Presley以来昨年のLedZeppelinまで20組弱いるが、現在でも生きて現役活動しているのは数少ない。RollingStonesTheWhoのように活動は現在もしているが、メンバーが何名か亡くなってしまっているバンドがほとんど。Bowie、Claptonには今後もますます活躍してもらいたい。

 このニュースを聞いて、久しぶりに彼らのCDやDVDを買いに行こうと思った人もいるだろう。そこで今回は彼らのDVDのEaster Eggについて。Easter Eggとはもともと、キリスト教の復活祭(Easter)の時に使う、殻に彩色した卵のこと。また、PCのハード、ソフトの仕様書、解説書には書かれていない非公開の隠し機能、隠し映像、CD、DVDのジャケットやライナーノートに書かれていない隠しトラック、隠し曲のことも指す。今回は後者の意味で使用する。

best_of_bowie_disc1__00hr_00min_46secbest_of_bowie_disc1__00hr_00min_35sec  まず、David Bowieから。2002年11月発売のDVD、"best of bowie"は2枚組全47曲4時間12分収録。曲解説も丁寧でそれだけでもお腹一杯の充実したBest盤だ。しかし、実際には更に8曲のEaster Eggがある。これだけ多くのEaster Eggがあるのは珍しい。発売当時少し噂になったが、現在best_of_bowie_disc1__00hr_00min_47secbest_of_bowie_disc1__00hr_01min_25secでは Netでもほとんど見つからない。折角収録されているのに見ないのはもったいない。内容は以下の通り。
Disc1 01 "Oh! You Pretty things"---「Play All」で再生すると、見るたびにランダムで、2種類のテイクが再生され る。要チェック!
best_of_bowie_disc1__00hr_17min_42sec・Disc1 08 Drive-in Saturday --- Menu画面で、trackingを選択し、08に カーソルを合わせたら、リモコン右矢印キ-を押す。すると、右側に白いアンダーラインが出る。そこでリモコンEnterキーを押すと、Russell Hartyのインタビュー映像が再生される。
・Disc1 10 Ziggy Stardust --- Menu画面で、trackingを選択し、10 Ziggy best_of_bowie_disc1__00hr_00min_00secStardust 右側雷マークをクリック。Ziggy Stardust DVDの宣伝告知がでる。
・Disc1 25 Blue Jean --- Menu画面で、trackingを選択し、25にカーソル を合わせたら、リモコン右矢印キ-を押す。すると、右側に ) が出る。更にリモコン右矢印キ-を押すと、画面右側の写真左下隅の写真が変化し枠best_of_bowie_disc2__00hr_01min_18secが消える。そこでリモコンEnterキーを押すと、Blue Jeanの長編映像が再生される。(以前この映像は単体LDで発売されていた。)
・Disc1 25 Blue Jean --- Jazzin' For Blue Jeanを再生、ジュークボックスの上にあるテレビの画面にBowieがでた時(1分30秒付近)、リモコンEnterキーを押すと、Blue Jean MTV Ver.が再生される。
・Disc2 04 Day-in Day-Out --- Menu画面で、trackingを選択し、04にカーソルを合わせて再生。続けて04にカーソルを合わせて再び再生すると、別MixのVer.が再生される。
・Disc2 10 Miracle Goodnight --- Menu画面で、trackingを選択し、10 Miracle Goodnightを選択したまま放置すると、4分15秒後Remix Ver.が自動的に再生される。
・Disc2 17 Seven Years in Tibet --- Menu画面で、trackingを選択し、を選択し、17 Seven Years in Tibetのクレジットが出ている時に リモコンEnterキーを押すと、北京語バージョンが再生。
・Disc2 20 Survive --- Menu画面で、"Play All"を選択。すべてのトラックを早送りせず続けて2度再生。(これはかなり時間が掛かる)すると、SurviveのLive Versionが再生。
以上8カ所。このEasterEggは、国内盤初回発売分(TOBW 3060-61)なので、現在発売中の廉価盤や輸入盤では一部ない箇所もあるかもしれない。

logical_volume_identifier__00hr_08min_04seclogical_volume_identifier__00hr_04min_37seclogical_volume_identifier__00hr_04min_23sec                          Eric ClaptonのDVDは、"Crossroad Guitar Festival"。Claptonが呼びかけ、2004年6月、アンティグア島に建設したクロスロード・センターでのチャリティコンサート3日間の記録。2枚組、3時間に収めた作品。多くのミュージシャンが参加。
・EasterEggはDisc2でEXTRAを選択し、画面上でカーソルが消えるときリモコンのEnterキーを押す。すると、Laylaの演奏が再生
こちら は米国盤。おそらく国内盤にも収録??

ledzep_04昨年の授賞バンドLedZeppelin、2003年5月に発表された2枚組DVD、"Led Zeppelin"。4時間以上の映像はまさに圧巻。けれどこれにもEasterEggが隠されていることはあまり知られていないようだ。Bowieほどではないが、未見なら是非お試しを。
・Disc2 リモコンのMenuボタンを押す。
Main Menuに"Interviews & ledzep_05Promos"が下方に出るので選択。次の画面で"Promos"を選択。すると、"The Song Remain The Same"のBoot映像が再生
・Disc2 でリモコンのMenuボタンを押さず、そのまま再生。全曲終了後、"唇 のマーク"に続き、"Atlantic Recordsのロゴ"がでる。普通ここで終了させてしまう場合が多いのだが、そのままじっと我慢。次に"FBI警告"がわりと長めに出た後、フィルムノイズが出る。すると"Heartbreaker"の映像再生
こちらも米国盤なので、国内盤は未確認。

 今回Easter Egg # 1は、Grammy功労賞授賞者のDVDを紹介した。まだまだ意外に知られていないEggは多くある。今後、ときどき紹介していく予定。(The WhoやRolling Stonesも次回以降紹介予定。)もし、読まれた方で、「こんなのもあります。」というのがあれば、コメント、トラックバック大歓迎。

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Jan 06, 2006

Mike Oldfield 元ネタ#1 Tubular Bells

 数年前、シェーンという英語学校(ここはクィーンズ・イングリッシュを教える数少ない英語学校。教師も英国圏の人がほとんど。)に通っていた頃のこと。イギリス人教師に、「イギリス音楽が好きだ」と話したら、「BBCTVで"Later with Jools Holland"という、生演奏番組をやっている。これが最高でね。毎回すごいアーティストが数組出てきて司会のJools Hollandというピアニスト兼バンドリーダーとセッションをしたりするんだ。ロンドンに帰るたび見ている。東京で見られないのが残念だな。君もロンドンに行くときには、要チェック。」と、言われたことがある。その番組が、漸く国内でもスカパーや、デジタルCATVで見られるようになった。邦題は「ジュールズ倶楽部」。邦題には?だが、内容は充実している。(但し、アップトゥーデートでないことが残念だが...。11月にはDavid Grayも出演したようだ。)

MO1  昨年9月、Tubular Bells 3、発表直後(1998.10.20放送分)のMike Oldfieldがツアーバンドと共に出演していた頃の番組が放映されていた。まずオープニング時に、Tubular Bells1から"Part1 Final"(こんなタイトルがあったなんて、"TB2003"で初めて知った。)のダイジェストを当日出演者(Alvin Youngblood Hart,Natalie Merchant,Afghan Whigs,Fun Lovin' Criminals...)全 MO2員で演奏。Mikeはニコニコしながらチューブラーベルを叩いていた。Tubular Bells 3からは、5曲目"Serpent Dream"(邦題は何故か"シークレット・ドリーム")でスパニッシュ風アコースティックギター演奏を披露。

そして番組中間部、司会者Jools Hollandとのインタビューコーナーが今回 MO3の核心。内容は以下の通り。(※番組の字幕通りではない。)

Jools Holland(以下JH) : 今日のトークゲストはTubular Bells発表25周年のマイク・オールドフィールドです。ようこそ番組へ。.......(編集カットされている。そしていきなり)...ところでまずTubular Bells3の話ですが、(先程演奏し た)"Surpent Dream"(大蛇の夢)という曲ができるきっかけは?
Mike Oldfield(以下MO) : うーん。僕は蛇年生まれ(1953年5月15日)のせいか、7年ごとに脱皮し、なにか別のものに生まれ変わるんだ。それで、蛇が好きで、蛇の曲を作ってみたかった。イビサに住んでいた時、フラメンコギターを弾く仕事があった。(フラメンコなので)手拍子も叩いていた。タカタカタカタカっていう。
JH : あれ難しいよね。
MO : そう。あのころは夕食後に、よくフラメンコギターを延々弾いていた。チューニングをしていた時、ふと蛇の夢を思いついた。薄気味悪く始まり、最後にはギターをぐいっと食べ尽くす。蛇が音楽を丸飲みし、消化するんだ。喉から体の中にどんどん飲み込んでいく。
JH : イビサはどうだった?
MO : あ~~~っ。ものすごくスタミナが必要だね。僕の肝臓は「どうかお願いだから!!」って脱出したがっていたよ。
JH : 以前のことになるけど、お姉さんとディオを組んでいたね
MO5MO : ええ。
JH : 60年代のことだけれど、その後、Kevin Ayersと一緒になる。
MO : その通り。
JH : その当時のことを聞かせてくれないかな。
MO : 16歳の頃仕事を探していた。もともと僕はギタリストだったけれど、ベースの仕事を募集していたので、ベース奏者に転向した
JH : ところで、その後Richard Bransonが君の大成功した1stアルバムを手懸けた。
MO : そう。その通り。マナーハウス・スタジオ建設中の頃で、ヴァージン・レコードの創成期だった。あの毛深い男もまだ10代で、Kevinが持ってきたワインをがぶ飲みしていた。マナーハウスでデモテープを渡したら、気に入ってもらえたが、レコーディングはそれから1年後だった。ヒットするまでには更に1年かかり、Tubular Bells成功までには永い時間がかかったよ。
JH : あそこにチューブラーベルがあるけれど、あの楽器を最初に使うことになったのは?
MO6MO : それは、アビーロードスタジオだ。ビートルズが当時レコーディングしていた同じスタジオに、仕事がオフの日もKevinと一緒によく行った。レコーティング前の早い時間に着くと広いスタジオは楽器で埋め尽くされ、そこにチューブラーベルがあったんだ。どれどれ、と、楽器をいじり回した。ポーンとベルも鳴らした。それがきっかけだ。
JH : Tubular Bells発表25年目にパート3を発表。パート4や5、6の発表も今から楽しみです。
MO : (突然ピアノでTubular Bellsの最初のフレーズ(introduction)を弾く。ミラミシミソラミドミレミシドミシミ...)どう、これ弾ける?どう?どう?
JH : 君の曲じゃないか。誰だって知っているよ。どうして?
MO65MO : これはバッハのトッカータ(ミレミドミシミラミソミラミ...)(※トッカータとフーガニ短調BWV565)。ひっくり返してひいただけだよ。(ミラミシミソラミドミレミシドミシミ...)ほらね!
JH : エェッ、ホント?!全然気づかなかった!
MO : (得意げに右手を上げて、満面笑顔)
JH : すごいスクープだ。このプログラムは情報番組でもあるんだ。...有名なフレーズの元ネタも分かったし。もう一度みなさん、マイク・オールドフィールドでした。拍手を!音楽情報が満載の番組ですね!

MO8MO7この後、何組か演奏し、MikeはTubular Bells 3からエンディング曲"Far above the clouds"を演奏し、盛り上がって番組終了。

 あの名作Tubular Bellsのイントロは、J.S.Bachの誰でMO9MO85も知っている最も有名なオルガン曲「トッカータとフーガ」の中間部をモチーフにしていた。久しぶりにバッハのオルガン曲を聴いてみようと思った。

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Dec 14, 2005

David Gray & Marius De Vries

「デービィ・グレイ」早速調べた。しかし、デービィ・グレイという歌手はどこを探しても見つからない。デービィはきっとDaveまたはDavidの愛称ではないかと思いつき、もう一度調べたら見つかった。

店で聴いたのは、最新アルバム「Life In Slow Motion」。どこか淋しく、クールな音。前回、ヴァン・モリスンやジャクソン・ブラウンの若い頃と書いたが、ドリームアカデミーも頭に浮かんだ。最近のアーティストではColdplayFive for fightingに通じる音かもしれない。Davidのプロフィールと、ニューアルバムについては、以下の通り。

DavidGray David Gray 1968613(1970年という説もある)、イギリス、マンチェスター生まれ。9歳の時、ウェールズに転居。リバプール大学に入学。パンクバンドに参加したが、この頃から詩的な曲を書き始めた。その後ロンドンに移り、プロとして活動開始。イギリスは「Hut Records」、アメリカは「Caroline」という共にVirgin Records傘下のレコードレーベルと契約。1992年まず、シングル「Birds without Wings(翼のない鳥)」を発表。翌93年前半、デビューアルバム「A Century Ends(世紀末)」リリース。ヨーロッパツアー(ショーン・コルビンの前座も行った)の後、942ndアルバム「Flesh()」をHut Recordsよりリリース。しかし、レコード会社のサポートに不満を持ち「EMI Record」に鞍替え。この頃、隣国アイルランドでは、人気テレビ音楽番組「No Disco」で紹介され突然火がつき、人気急上昇。彼のプロモーションビデオは絶え間なく流れ、ライブも放映された。3rd アルバム「Sell,Sell,Sell」はEMI Recordより、96年にリリース。しかし、(契約上の問題か?)イギリス国内では発売が制限され、人気の高いアイルランドを本拠地とデイブ・マシューズ・バンドしてライブ活動を続けた。やレイディオヘッドとツアー。しかし、メジャーレーベルとは契約解消。984thアルバム「White Ladder(白い梯子)」はギターと簡単なサンプラーを使用しロンドンの自室で宅禄。自主レーベル「IHT」よりリリース。インディーズ発売だったが、アイルランドでは発表間もなくチャートのトップ30位で品切れ状態。アイルランドツアー開始。このアルバムから映画「This Year’s Love(日本未公開)」のサウンドトラックに5曲使用され、人気は定着し始めた。デイブ・マシューズの助力により2000年、「ATO」レーベルよりこの「White Ladder」正式発売。全世界で600万枚を売り上げ、アイルランドでは常にベストセラー続けている。この年、イギリスの音楽賞、Ivor Novello Awards では作曲賞、Q Award ではベストシングル賞GQ Awardsではベストソロアーティスト賞を獲得。Brit Awards では、男性歌手賞、グラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされた。2002年には「A New Day At Midnightをリリース400万枚を売り上げたが、前作「White Ladder」ほどの評価はなかった。そして3年後、2005912日最新作「Life In Slow Motion」がリリースされた。今回のアルバムには初めて外部プロデューサーが起用された。2004年夏より候補者を捜し始め、当初はあのフィル・スペクター的なスタジオと音のテクニシャンも考えたが、最終的には、Marius De Vriesに依頼した。

3c663495ad Mariusは、1961年ロンドン生れ。80年代、イギリス・ポップグループ、ブロウモンキーズ2nd3rdアルバムのキーボード奏者としてデビュー。その後セッションキーボーディスト、プログラマーとして幅広く活躍。近年はプロデューサー・コンポーザーとして、ANNIE LENNOX, THE SUGARCUBES, COLDCUT, CATHY DENNIS, THE SOUP DRAGONS, JUNIOR REID, LISA STANSFIELD, Massive Attack 等を手がけ、映画「ムーラン・ルージュ」「ロミオとジュリエット」のサウンドトラック、Andrew Lloyd Webberのミュージカル"Bombay Dreams"では共同プロデューサーなどを行ってきた。特にMadonnaBedtime Stories "Ray of Light"BjörkVespertineU2"Hold me Kiss me Kill me Thrill Me"Robbie Robertson Contact from the Underworld of Red Boy"などは必聴。Ivor Novello Awardsグラミー賞にも数回ノミネートされている。

 日本ではまだまだ知名度は低く、オンエアーも少ないが、最新アルバム「Life In Slow Motion」と2002年の「A New Day At Midnight」はワーナー・ミュージックから国内盤も発売された。歌詞は詩的で日本人には多少難解だがメロディーもサウンドも心地良い。i-podなどポータブルプレーヤーで、ボーッと聴いていたい。今後が更に期待される。

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Dec 11, 2005

プーシキン美術館展とブリティシュパブ

東京都美術館で開催されていた「プーシキン美術館展」に出かけた。19世紀末から20世紀初頭にかけて、シチューキン(ロシアの繊維・流通商)とモロゾフ(ナポレオンのロシア遠征の軍服生産で財をなした絹工場経営者)が蒐集したフランスの印象派作品を中心とした美術展だった。中でもマティス、40年ぶりの「金魚」が目玉だったようで、ポスター、メディア記事でも数多く取り上げられ、来場者もその周りに集中し、蘊蓄をたれていた。ルノワールの「黒い服の娘たち」、ドガの「写真スタジオでポーズする踊り子」、モネの「白い睡蓮」など気になる作品は確かにあった。しかし、ゴッホの「刑務所の中庭」は圧倒的だった。van_gogh_the_prison_courtyard 近くから見ても遠くから見ても、その作品の発するオーラのようなパワーに釘付けになった。展示会場のちょうど真中あたり、1階の最終コーナーにゴーギャンとともに展示されていたが、その後どの作品を見ても手前で振り返っているゴッホらしき人物の眼が頭から離れなかった。結局、最後まで見終わって、人のすいた閉館近い時間にその場に戻り、ゆっくりといろいろな角度から見直した。執拗に鑑賞していたら近くにいた警備員に少し不審な目で見られてしまった。

折角上野まで来たので、久しぶりにブリティッシュパブ「The Warrior Celt」に立ち寄った。矢張りまずはGuinness、1パイント。英国圏の飲食店でビールを注文するときはこのパイントという単位を使う。1/8ガロン=0.568リットル。国産缶ビールラージサイズが500ccなので、それより一口分多め。一度に飲めないと思ったら、ハーフパイントつまりその半分という選択肢も。イギリスのパブでは通常キャッシュオンデリバリー(代金引換渡し)が原則なので、この店もその方式。この「パイント」、日本国内では英国式が多いのだが、店によってはアメリカンパイントで出てくる場合もあるので注意。米国式では1パイント=0.473リットル。90ccほと゜少なめ。1パイント注文したのにグラスが小ぶりだと思ったら、米国式を採用したお店だということ。

平日午後5時~午後7時までは、Happy Hours で、通常1パイント900円のビールがすべて600円。Guinness 2pintsとBishops Fingerを1pint飲んだ。このAleビールは国内ではここでしか飲めないそうだ。さっぱりとして飲みやすいイギリスらしいビール。日本ではなかなかAleビールは流行らないが、イギリスではむしろこちらの方が主流。Bass Pale aleなどはデパ地下や大手の酒屋に行けば国内でも手にはいるので、機会があればビール好きには是非飲んで欲しい。瓶入りなのでパブの味とは一寸異なるのは仕方ないが。

ここで、気になる曲が流れていた。初めて聴いたのだが、何故か気になる。デビュー当時のジャクソン・ブラウンと、ゼム解散後若き日のヴァン・モリスンを思い出させた。数曲聴いた後、店員(おそらくアンディさん)に尋ねたら、「デービィ・グレイ」だという。新人か。

(to be continued....)

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Nov 21, 2005

Enya / Amarantine

 今朝のTVをつけたら、ワイドショーで昨日東京女子マラソンで復活を果たした高橋尚子の特集をやっていた。でも何故かアメリカ・コロラドの高地練習のシーンのバックの曲はEnyaのThe Celts。まだVangelisなら解るけれど。

amarantine  Enyaの新譜「Amarantine」が今週、漸く日本先行で発売されるらしい。小雪が出演している松下電器のテレビやDVDレコーダーのCMで以前から数曲流れているので、日本のファンには既に耳なじみになっている。しかし、世界的にアルバムの発売期日は、再三延期が繰り返され混乱しているようだ。ネットで新譜「Amarantine」を検索すると、タイトル曲以外国内発売元ワーナーミュージックの内容とは全く違う内容が発表されている。実際、ネットで出回っているプロモーション盤と称されるCDを聴いてみると、確かにEnyaっぽくはあるが、Enyaではない。熱狂的なファンがEnyaの名を語り流してしまったものなのか、あるいは制作途中のプリプロか。タイトル曲「Amarantine」のみ同名だが、全く別曲だ。このCDが発売延期の原因なのか。Enyaは今月末プロモーション来日をしてTV番組にも出演するらしいが、誰かその真相を訊いてほしいものだ。

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Nov 19, 2005

Guinness & Mike Oldfield

休みの日は夕方時々恵比寿に出かける。ビールを飲むためだ。夕方といっても、遅くとも4時半までにはガーデンプレイスに到着していなければならない。サッポロビール本社ビルのビアホールが5時には閉まってしまうからだ。このビアホール本来、恵比寿麦酒記念館の有料試飲コーナーだから流石にビールが美味くて安い。酒造会社見学は酒好きには堪らない。山梨のメルシャンワイン、御殿場のキリンシーグラム、青梅の澤乃井、近くにいけば必ず立ち寄る。スコットランド・エジンバラのウィスキー博物館のウィスキーも実に美味しかった。何処にでも売っている普通のBellウィスキーだったが、あの美味しさは忘れられない。閑話休題。

恵比寿麦酒記念館のビアホールに行くと、ヱビスビール(200)、飲み比べビールセット(4杯で400!!)と、Giunness(Half-Pint200)と次々飲んでしまう。以前、ガーデンプレイスすぐ側にこぢんまりとしたアイリッシュパブがあり、ハッピーアワーに行けば飲料半額だった。今は1kmほど先に引っ越してしまい、雰囲気も変わってしまった。ここでもGuinnessはよく飲んだ。

Bierdeckel GuinnessといえばこんなコースターをWebで見つけた。20年くらい前か?最新作Light&Shade2枚組で期待も高かったが、「あれ?!これプリプロ?!」と思ってしまった。KateBushRogerWatersも次々大作を発表。 Enyaもそろそろ。でも、どれも何故かしっくり来ない。

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Nov 17, 2005

マグダレンの祈り

Magdalene1  見逃していたDVD「マグダレンの祈り/The Magdalene Sisters」を見た。レンタル店で借りた時には、2002年ヴェネチア国際映画祭で、金獅子賞を獲ったアイルランドものらしいということくらいしか知らなかった。だから、半年も前に借りていたのに見ず、また借りて漸く見た。思っていたとおり暗く重い内容。ビョークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や、ニコール・キッドマンの「ドッグヴィル」の監督、デンマークのラース・フォン・トリアー初期の作品、エミリー・ワトソンの「奇跡の海」に通じる重さだ。どれも女性を描いた暗く、閉鎖的な作品だ。見ている間は逃げ出したくなるほど圧迫感があるが、最後まで目が離せない。見終わって暫くすると何時までも印象に残り続ける深さをもつ。

 この作品はスコットランド出身であの「トレイン・スポッティング」にも出演している、ピーター・マランの監督としては2作目。マグダレンとはキリストによって改心し最後を看取った元娼婦マグダラのマリア(キリストの妻だったという説もある。)にちなんで名付けられた修道院。何と最近、1996年に閉鎖されるまで、アイルランド内10数ヶ所で約3万人の女性を性堕落更生の名の下に監禁・虐待していたカソリック系収容所。レイプされた被害者、シングルマザー、セクシーで魅力的な女性等々はカソリック的絶対倫理観の社会を性によって乱すという理由で次々拘束され、収監された。現存する元収監舎の実体験に基づく証言の映画化だ。見ているときはフィクションだと思っていたがエンディングに、その後Aは~、Bは~、Cは~とコメントが入り、実話だったのだと気づいた。4名のヒロインはほとんど無名の女優だが、大変秀逸な演技。役者出身の監督の演出が優れていたのか。特典映像ドキュメンタリー「マグダレン修道院の真実」も必見。

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